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2006年 07月 12日
―毎年7月12日と18日は久喜の提灯祭りです。
歴史的には200年以上続くという由緒あるお祭り 浅間山の大噴火で関東一円が飢饉に襲われ、豊作・無病息災祈願から 始まったお祭りだと伝えられています。 今でこそ「関東随一の提灯祭り」と言われているようですが 引っ越してきた当初(20年前?)は まだまだ知名度も低く、見物人もほどほどのお祭りでした。 しかし、この年に一度のお祭りを地元の衆はとても楽しみにしていて 七つの町内ごとに派手な半被を着て 狭い駅前通りを(この日は信号も折りたたまれる・笑) 400個あまりの提灯をぶらさげた山車を曳き回す様は それはそれは勇壮で見事なのです。↓ 通りを往来するうちに、異なる山車と出合った際は お囃子で相手のリズムを崩した方が道を譲られます。 その昔は「喧嘩まつり」と呼ばれただけあって 山車同士を激しくぶつけあい、力ずくで道を開けさせたとか。 祭りのクライマックスは駅前広場に六つの山車が曳き揃えられて 提灯をぶら下げた屋台上部をぐるぐる廻します。 いまどき珍しいのかもしれませんが 提灯の中はホンモノの蝋燭 揺れて枠の和紙に火が移り、勢いよく燃え上がる提灯もあり それを上に乗った若衆が次々と叩き落とす様は 乱暴ながらも、祭りらしく勇壮に見えるから不思議です。 家を出てからというもの、なかなかタイミングが合わずに 久しく見ていなかった提灯祭り 今日は帰り際に、ちらりと曳き揃えを眺めてきました。 最近は宣伝効果があるのか、結構な人垣が出来ていましたが 提灯の赤が闇夜に鮮やかに浮かび上がり 興奮した面持ちの人々の横顔を照らし出します。 ―やはり、夏の夜祭は美しいなあ! 連日の暑さにウンザリしておりましたが この暑さがあるからこそ、夏の祭りも映えるのかもしれません。
by Ryuz_gallery
| 2006-07-12 23:58
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